ブログをご覧のみなさん、こんにちは!
今日は、枕崎中学校2年生の保護者の皆さまにお伝えしなければならないことがあり、
生徒便にてプリントは配布しております。(2年生保護者のみ)
ご家庭でも確認をお願いいたします。
⇒こちらからもご覧いただけます。
本日、令和3年度 修学旅行の実施を「中止」する判断をいたしました。
校長・教頭・学年部の先生方で何度も協議に協議を重ねて
旅行会社の担当者のお話しを聞いた上で、最終的に【中止】の判断をさせていただきました。
今日は、小野校長から帰りの会の時間を使って
2年生に直接お話しがありました。
中学校生活で一番といってもよいほどのビックイベントです。
簡単に中止を決めたわけではありません。
本校の今回の中止の決定理由もふくめ、生徒たちにお話ししていますので
保護者の皆さんもご覧になってください。
修学旅行の中止決定について
※臨時学年集会で生徒に向けて校長先生から生徒たちにお話しした内容です。
2年生の生徒たちは真剣なまなざしで最後まで本当に落ち着いて聞いてくれました。

修学旅行の中止決定について(生徒への話)
枕崎市立枕崎中学校 校長 小野 修
※臨時学年集会で枕崎中学校2年生の生徒たちに向けて話した校長全文です。
2年生のみなさんにとても大切なお知らせがあります。
帰りの会の時間をもらって私から話をすることとしましたのでよく聞いてください。
その内容は生徒のみなさんはもちろん,2年生の先生方にとっても大変に残念な,悔しい気持ちで伝える決定です。
10月から延期して来週25日から予定していた修学旅行の中止を今日決定しました。
2年部の先生方からは先週君たちがバスの座席や部屋割りをみんな楽しそうに仲良く決められました。修学旅行をこのままできれば実施したいです。と聞いていました。
校長先生もギリギリまで修学旅行を実施する可能性をさぐることにしました。
そして,修学旅行は中学校時代の心に残る一生の思い出の学校行事ですから何とか実施できないかとぎりぎりまで検討を進めてきました。
しかし,新学期が始まるタイミングで全国の新型コロナウイルス感染者が急増しました。6000人~8000人の新規感染者がすぐに1万人を越え 先週末には2万人に増え,現在は2万5000人を越える状況です。
鹿児島県内でも5日連続新規感染者が100人を越え 昨日は県内最多の6クラスターが発表され,私たちの住む枕崎でもクラスターが発表されました。
そして,枕崎でも5日連続で感染者が報告されています。
感染した人にはなんの罪もありません。この感染症は無症状の人もいるのでいつ誰が感染するか全く予想もできないからです。
悩んで悩んで検討した結果,例えこのまま実施を強行しても,クラスで,学年で何名かの仲間が参加を断念するという状況つまり修学旅行に行けなくなる友達や仲間がいるかもしれません。また,2年生が全員そろって修学旅行に出発することが難しい現実があるかもしれないことも理解してほしいのです。
今強行して実施しても,生徒の皆さんも保護者の方々も安心して修学旅行に参加する状況にはならないこと,新型コロナウイルスの変異株オミクロン株は重症化の危険は少ないと言われていますが万が一の場合は命にも関わる病気である以上,命と安全を最優先すべきであると考えて今日修学旅行の中止の判断を決定しました。
修学旅行には体調不良者・発熱者が出ることかよくあります。
そうなった場合は,万が一を考えて,体調不良や発熱のある生徒を隔離したり自宅に
帰さなくてはいけないことになります。
最悪の場合は,修学旅行の途中で中止しなればならない事態も考えなければなりません。
3学期に入ってからは,枕崎中学校の保護者の方から新型コロナウイルス感染の不安と問い合わせや欠席者も増えてきました。保護者としての心配は当然のことです。
以上のような現実を直視し,本当に残念で生徒のみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいですが,本年度の修学旅行は中止という判断と決定に至りました。
学年やクラスで修学旅行の準備を進めてきた2年生の皆さん,
校長先生からの話を受け止め,今はがっかりした気持ちやくやしさそして不満を隠す必要はありません。
しかし,最後は冷静に,中学生として自分の気持ちを整えてください。
2年生の皆さんならできると信じています。
人生で1番難しいこと,それはゆるすことです。
大人でも大変苦しんでいるこのコロナウイルスという難題に,まだ中学生のみなさんが直面しなければならないことに本当に心が痛みます。
運命のいたずらというにはあまりにも残酷です。
だから,今日は悔しがればいいし,不満をもてばいい。でも,明日はぜひ新しい日にして気持ちを切り換えてほしいのです。
天を恨まず,人をとがめず。とても大変なことです。
先生もとてもその境地にはありません。
でも,そんな大人になれたらいいなと思います。
終わりになります,もし世の中の状況が落ち着いてコロナウイルスが収束にむかえば,2年生の皆さんが卒業までの間に思い出作りの何かできることや行事を企画する余地と時間があると信じています。
校長先生も皆さんのために何ができるかを一生懸命考えてみるので今日のお話をどうか落ち着いて受け止めてください。